記念写真は、人が生きた瞬間を見せてくれる。
瞬間の1コマは必ず次の動きにつながっていて、止まったままでいたはずがない。
このあと、どんな風に動きだしたんだろう?
シャッターを切ったあと、笑顔で立ち上がったり、かぶりをふって笑いだすだろうか。
動いてばかりで叱られたり、どこに行こうかと相談したり、犬がぴょんと飛び降りたり。
写す前にもいろいろな動作があったろう。
なかなか整列しない子供を、忙しく指示してまわったろうか。
後ろからポンと乗せられた学生帽に思わず笑い出したりしただろうか。
1枚の写真を見るだけで、まるで小説のように、映画を見るように、
誰かの人生の一瞬が、今にもするりと動き出すように見えてくる。 |